コンセプト

強固なチームワーク作りへの尽きない10のこだわり

1リーダーシップ

リーダーシップの定義。それは「自分の夢に周囲を巻き込むこと」
自分の思いや、やりたいことに日付をつけて、言い続けることが大切だと思っていました。

そのため、常に尊敬される人間にならなければならない、強靭な意志を持ち、不屈の精神や、
ケタの外れの行動力を持たなければならない、そう信じていました。

自分を鼓舞し、「君なら出来る」と自分に言い聞かせる日々を送っていました。
しかし、それは「○○しなければならない」「○○すべきだ」と、
常に、自分にストレスをかけていたように思います。

心に余裕がない、時間に追われている、
そんな私(リーダー)を見ていて、メンバーが憧れるでしょうか。
そんなリーダーのもと、メンバーが一致団結して
「この人のもとなら、一生付いていきたい!」と、思って頂けるでしょうか。
私の仕事ぶりを見て、「私も将来院長のようになりたい
と、心からそう思って頂けるでしょうか。

冷静に考えてみれば、すぐわかります。
「ここまで頑張らなければ、いけないのか」
「プライベートを犠牲にしてまで、
仕事をしなければならなのか」
「これで、本当に楽しいの」
「豊かな人生が、送れているの」

そんな声が、自分の中からも
聞こえてくるようになりました。
そんな中で、気付いたこと。
リーダーシップの定義
そのものが間違っていたのではないか。

そう、自分の夢に他人を巻き込む必要などない。
それは、人にとっては大変迷惑、大変おせっかいだということ、
それがよくわかりました。

ある時期後ろを振り返ると、
誰もついて来ていないことがわかりました。

リーダーの仕事、それは
「関わるすべての人を、幸せにすること
すなわち、メンバーの幸せだけを考えること。
言い換えれば、幸せづくりの専門家になること。
これに尽きます。

そのためには、どうすればメンバー一人一人が幸せになれるのか、真剣に考えます。
知識がないのであれば、もっともっと視野を広げ、学び続ける、ただそれだけ

出来ることから、一つずつ実行に移しました
まず始めに、行ったこと。
メンバー一人一人を知ること

具体的には

  • 定期的に、個別面談を行うようになりました。
  • 気になれば、診療中であっても、個別で話すようになりました。
  • 少し時間があれば、「最近どう」って声をかけるようになりました。
  • 何気ないことでも、「ありがとう」と感謝の気持ちを、素直に現すようになりました。
  • 自分から先に、笑顔で挨拶するようになりました。
  • メンバーの、新たな可能性を引き出すため、「こんなことやってみませんか

と、提案するようになりました。

そんな中、
ここで働きたい。
ここで働いて、生きがいが生まれました。
人生が変わりました。
と、言って頂けるようになりました。
私が今思っている、リーダーの定義
それは、「幸せ作りの専門家」。

メンバーの幸せを一番に考え、それをとことん考えられる人が、
すなわちリーダーなんだと。
大きな夢や、不屈の行動力がなくても、
メンバーを幸せにしたいという気持ちを
持ち続けるほうが、大切なんだと思うようになりました。

そう考えると、私の心が随分軽くなりました心から笑顔が出るようになりました。
自分に素直になれました。そして、さらに気付いたこと。
たくさんの人を、幸せにするには、まず自分自身が、幸せになること

2人に優しい医院作り

約2年ぶりに、当院を訪れたある患者様から開口一発、
「久しぶりに来てビックリしました。私が知っている人は、
誰もいないんですもの。」

そして私は「そうなんです。今日は24名のスタッフはいますが、
○○さんの知っている人は私を含め、3名しかいません」

そんな、会話を耳にする時があります。
それほど、人が変わりました

そんな時同じ様に
約2年前に見学に来たことがあ大学の後輩の先生が、
2日前にお越しになりました。
約2時間の見学の後、感想を聞いてみました。
すると、

「私が前回来たときと、何一つ変わっていませんね
確かにドクターを含め、スタッフの人は初対面の人ばかりでした。
しかし、ヨリタ歯科が持っている独特の雰囲気は、全く同じでした。
今回見学の目的は、その理由を知りたくて来たのです。

人が変わっても、決して変わらないものがここにはある。人を変える
または人が染まる何かが、ここにある。その何かを、見つけたいのです。」

それは一言で言うと、文化風土といったものなのでしょう。
私も、ホームページ上で、「変わることの無いクリニックの文化」という
タイトルで、さまざまな情報を発信しています。

しかし「言うのは易し成るは難し」
人の行動を変えるには、その人の心まで、変えなければいけません。

しかし、心まで変えるのは大変なこと。
変えようと思って変われるものではありません。
また、それが真理なのかも知れません。

無理やり変えるのではなく、その人自身を
大切に思い尊重し認める
ことが出来れば、
私たちのこと、すなわち文化や風土を大切に思い尊重し、
認めてくれるのではないかと、思えるようになりました。

人にやさしい医院作り
その人らしさを発揮出来る医院作り
これからもしてまいります。
その土壌が、風土や文化を育ち育むものなのです。

3新たな旅立ち

ワクワク楽しい歯科医院実践会の新たなアドバンスコースを開催しました。
タイトルは
あなたの医院が短期間で生まれ変わる、非常識な5つの成功方法

主催は(株)亀岡合同総研。場所は大阪国際会議場です。
今回も、定員100名のところ多くの参加者希望があり、
会場を変更し、160名の皆様に参加して頂くことが出来ました。

その中で私が考える成功の7つの条件とは

仮説を立て実行し、そして結果を検証。その繰り返し
逆の発想で、考える
は、決してあきらめない
何事も、本気で取り組む
明日の来ない、今日はない
⑥成功しようと思うな、成功すると知れ
自分の夢に、周囲を巻き込む

以上の事を信じることで、必ず(?)成功します。

ただし成功とは、ただ単に数字を追うものではありません。
やりがい生きがいを感じ、やっていて楽しい

これが私の本当にやりたがったことなんだと思えることを、
やり続けた結果、得られるものであると思っています。

だから、結果がついてくるのでしょう。
初めは思うようにいかなくても、あきらめず、やり続けることで、
いつの日か、周囲から認められる時が来るのです。

そしてこの日は、私がプロデュースした奈良にある
ゆめはんな歯科クリニック武藤拓也先生
院長に就任する日でも、ありました。

彼は、一般企業での営業を経験した後、新たに歯科医師になりたいと思い、
大学を入り直した経験を持っています。
一般企業の仕事では、ストレスが多くノルマに追われ、
やりがいを感じたことがなかったと、いっていました。

そしてこの仕事を一生続けていくわけにはいかないと思い、決断し行動しました。
今の彼は本当に仕事が楽しそうで輝いて見えます
その彼を見ていると、やはり、人生には回り道はない
常に学びだと思いました。

つらい過去は、全て今の行動に結びつく原動力になっています。
あの経験がなければ、今の彼はあり得ないのです。

仮の姿を見てこのセミナーを、今日2007年4月1日に開催しようと決めました。
そしてエンディングでは、のエピソードをお話しました。
夢は必ず叶う。決してあきらめないで下さい

その言葉を、最後のメッセージにしました。

そう、自分自身にも言い聞かせるように。
新しいテーマのセミナーを開催すること、周囲の人々に私の考えを話すこと、
それ自体、私自身の成長につながります。

今日も、気付きの多い一日となりました。

4スタッフセミナー開催

土曜日。12:30から15:00まで、約2時間30分、ヨリタクリニックのメンバーを対象に、
スタッフセミナーを開催しました。私たちのメンバーで
06、07組
(2006年 2007年に当院に就職した人)メンバーが多くなっています。

このため、約5年前からの大きな変化(改革)の目的や意味、
その過程を知らない人も増えています。

そのため

  • 何故、ヨリタ歯科クリニックが生まれ変わる必要があったのか。
  • 過去の私の考え転機。そして未来へ進む方向
  • ヨリタ歯科クリニックの文化風土

など、熱く語ろうと思いました。

そのセミナーを、開催する場所として選んだのが3階ウェルカムサロンです。
しかもセミナー中は、診療はもちろん、電話も取りつがない2階から3階へのドアも閉鎖

この時間は、誰にも邪魔されることなく、セミナーに集中し、このフロア全体を
同じ思いで包み込みたいと思っていました。

私はこのサロンを作りたいため
約5年前医院を全面改装し、新しい医院に生まれ変わりました。
その原点の場所で、このメンバーに語り語りかけたかったのです。

その前夜、私の部屋のパソコンの上に1つのUSBチップが置いてありました。
そしてそこには「明日、スタッフセミナーで使って下さい」という、新谷順子からのメッセージが。
そしてその中には、Dream Masterと書かれたムービーが入っていました。

それを開いてみると・・・。

ムービーの半ばでもう、私の目から涙が止まらなくなりました
あまりに完璧な完成度とその内容に、圧倒されてしまいました。

まさに感動、その一言でした。

私たちは今まで、セミナー用メンバーの送別会などで、多くのムービーを作製してきました。
私も「いつかヨリタ歯科クリニックを退職する時には是非作って下さい」と
冗談で言ったこともありました。

それ程、私のムービーが出来るとは、夢にも思っていなかったのです。

私は大急ぎで、スタッフセミナーの後半部分を変更し、
このムービーを、エンディングで使用させて頂きました。
私の2時間半の内容が、この7分のムービーに全て凝縮されていたからです。

セミナー終了後、メンバー全員が涙していました。
私も、自分のセミナーの中で、これ程まで涙を流したセミナーは一度もありません。
いや、これからもあり得ないでしょう。

それ程、心打たれるものでした。私は日本一幸せな歯科医師かもしれない。
そう心から思えた瞬間でした。

新谷順子の優しさ愛情のお陰で、
私とメンバーとの心の絆がさらに深まった、最高のスタッフセミナーでした。
ありがとう。
本当に本当にありがとう。

5突然の欠席

最近、インフルエンザやノロウィルスなどの感染症で、
突然の体調不良により欠勤するメンバーがいます。

私たちの医院は患者様も多くお昼休みもミーティングなどで、
十分に休めていないのが、原因の一つにもなっていると思います。
本当に、申し訳なく思います。

欠勤の連絡を受けた場合、普通はもちろんその日は休んで頂きます。
また、皆勤手当や基本給が減給になるのは、しのびないので、
年間12日ある有給を当て、給与は下がらないよう配慮しています。

しかし、最近ある特定のメンバー(健康プロモーター)が
月に1度程度の割合で、体調不良により突然の欠勤をするようになり、
それはメンバー間でも少し問題になりつつあります。

すなわち、朝電話さえかければ院長は、
「ハイ、そうですか、わかりました。お大事にね」
と言って全て認めるのかと、そういう声が起きてしまううちに、
私の考えを伝えておく必要があると思い、今回コラムで書かせて頂きます。

私が、最も大切にしているもの
それは、私の愛するチームメンバー、そしてメンバー間のゆるぎない信頼
すなわち、チームワークを乱すいかなる原因も、
早急に排除しなければならないと思っています。

例えば、ドクターや衛生士が欠勤した場合、担当制である私たちの医院では、
原則、その日のアポイントは全て変更する必要に迫られます。
(患者様の好意で、今日だけは担当が変わってもいいですよ、と言うことがない限り。)
その日一日、受付はお詫びとアポイントの変更で大変になるでしょう。

スマイルクリエーター(受付)の場合は、どうでしょう。
私たちは接客対応にも、かなり重点をおいています。
そのため、受付専属メンバーが常に3名必要です。
そのうちの一人が欠けてしまえば、十分な電話対応やおもてなしが出来なくなり、
来院者の皆様にご迷惑をおかけすることになります。

それでは、健康プロモーター(アシスタント)なら休んでも問題ないのでしょうか。
私たちの医院が、来院者の皆様に多くの支持を頂いているのは、
私の力量ではありません。
初診時から十分な時間をかけて、患者様の思いを聞かせて頂く
その姿勢が支持されているのです。

すなわち、専任のカウンセラーが行う、
初診カウンセリングのシステムが、確立されているから。

そのため、健康プロモーターのあなたがいなければ、
充分に時間を掛けることが出来ない、
もしくは、ドクターのアシスタントが不足し、
思うように診療がはかどらなくなります。
それほど私たちの医院では、カウンセラーの役割
大きいのです。

以上のことから、誰一人として無駄な人はいません。
私一人いなくても、医院は問題なく機能する
そう考えている人がもしいるなら、
その人は私たちのメンバーではありません。
誰からも必要とされていない、ということになるからです。

勘違いしないでほしいのは、体調不良で仕事も十分できないような状態でも
出勤しなければならないと、言っているのではありません。

あなたの事を、必要とされているメンバーと患者様が多数いることを、
忘れないでほしいと言っているのです。

その気持ちを常に持ち続けていれば、月に1度休まないといけないくらい
体調が悪くなるとは考えにくいのです。
日頃から、体調管理を十分するようになるからです。
休日も、ゆっくり休むようになるからです。

繰り返します。

あなたの事を必要としている多くのメンバーや、
来院者の皆様がいることをいる事を、忘れないで下さい。

6出番

私たちの医院ではカルテとは別に、受付と診療室を結ぶ
コミュニケーションツールサブカルテがあります。
これには、本日の診療内容次回の予定診療時間予約日担当者など、
書く欄が多数あります。

そして、私たちの医院は担当医制担当衛生士制です。
カウンセリングを通じ、患者様に合った担当医師衛生士が決まります。
その中で、次回の予約状況などから、担当医で診療させて頂くことができない場合、
担当以外の人で、診させて頂くことがあります。

その時サブカルテにチェックする項目が、「出番」です。

その出番で予約を取るケースが、増えてきました。
当院の状況は、1月であるというのに、初診来院者や急患が多く、
また、1日の来院者も多数いらっしゃいます。
診療とは別に、お口の健康管理のため、
定期的に当院を訪れる人々が、月600人お越しになっています。

そのため、各自の診療枠がいっぱいになり、
思うように診療が進まない状況が、続いています。
少しでも、患者様の診療がスムーズに進み、ご希望の予約日が取れるよう、
出番の人に、変わりに診て頂くように一部システムを変更しました。

しかし、これがあまり機能していない。
すなわち、患者様の都合より、
ドクターの都合が優先されてしまうケースがあります。

そして、一度出番で患者様を診ると、
その患者様は、次も出番のアポイントで取るケースも目立ちます。
すなわち、担当者が決まらないのです。

「とりあえず、早く治療を終わらせたい」
「だから、誰でもいいからすぐ診てほしい」

そういう患者様ならそれも、いたしかたないと思います。
しかし、当院には、そのような方はあまりお見えになりません。

出来れば、自分のことを充分理解して頂き、
自分に合った治療方針
で、キチッと時間をかけてほしい。
そのため出来るだけ、同じ先生に診てほしいと願っている人がほとんどです。

だからこそ、私たちの医院を選んで頂き、ずっと通って頂いているのでしょう。
医院の評価格付けは、一夜に出来るものではありません。
弛まぬ努力一途なこだわり曲げない信念の結果、築かれたものです。

しかし、その評価や格付けを崩すのは、一瞬です。
ほんの少しでも、心の緩み、驕り、油断は禁物です。

医院の都合より患者様の都合が、常に優先される医院を、
メンバーと共に作っていきます。

7思いのある人との出会い

私が新しくプロデュースした医院の、
衛生士の求人採用がうまくいかないという、報告を受けました。

私たちの目指す理想の歯科医院は、予防ベースのワクワク楽しい歯科医院
そしてその主役は、ドクターではなく、衛生士

なぜなら、歯を守るのは、彼女たちの役目だから。
その主役がいない(足りない)医院では、私たちのコンセプトを実現することは不可能。

そのため、有能で私たちの考えに共感して頂ける衛生士が、
複数必要です。

しかし、その人たちになかなか出会わない。
なぜ?
「もっと、私たちの思いを伝えてますか」
「こんな人に、来て頂きたいと具体的に話していますか」
「ホームページや小冊子の内容にふさわしい医院だと、胸をはって言えますか」

私はいつも、リーダーに、その言葉を投げかけます。

先日も、やっと求人、面接があり、是非来たいという衛生士さんに
出会うことが出来ました。

そして、採用
しかし、その後に問題が。

小さいお子様をお持ちだったため、診療終了までは勤務出来ないということで、
お断りの電話が。

私もその報告を受けて、かなりショックを受けました。
そして、その担当者は、
「出来ればもう少し、よく考えて下さい。」
とお話しました、とのこと。

私なら、こう彼女にお答えしたと思います。

「私たちの医院には、週4日、午前中しか勤務していない衛生士さんがいます。
その理由は2児の母だから。

一般的にはその勤務時間なら、単なるパートの衛生士でしょう。
しかし、私たちは、彼女を時間で働くパートとして採用しているのではありません。

週4日、1日4時間労働であっても
雇用保険を適応し、もちろん年間10日以上の有給を与え、
そして、ボーナスも支給している常勤として、雇用しています。

彼女のように、あなたも家庭の事情の許す限り、
家族の協力が得られる限りの勤務時間でよいので、
常勤として、プライドを持って、そして引け目を感じることなく、
正々堂々と胸をはって
働いてみませんか」

そして私は、他のメンバーには、こうお話するでしょう。

「今回、採用した衛生士さんは、家庭の事情があり、短期間の勤務です。
しかし、あなたたちも結婚や、出産のため、彼女と同じような労働時間になった場合
給与は変わりますが、今と同じ雇用条件で、働くことが出来ます。
私たちと思いが同じ人とは、出来る限り、長く付き合っていたいと思っています。」と。

そして、来院している患者様へは、こうお話します。

「今回、素晴らしい衛生士さんが、新たにメンバーに加わりました。
彼女はあなたの歯をむし歯や、歯槽のうろうから守るスペシャリストです。
勤務時間は長くはありませんが、
もし、あなたの都合が許せば、彼女でご予約取らせて下さい
必ず、満足していただけると思います。」

その人にやりがいが生まれ、周囲の人にも将来の希望を与え、
そして、来院者へも利益となる、そんな雇用形態を提案するのが、
経営者たるリーダーの役目

私たちの医院は、患者様のみならず勤務しているメンバーからも
選ばれるべくして選ばれる医院でありたいと、願っています。

最高のチームワークと、技術、そして笑顔のコミュニケーションあふれる、
ワクワク楽しい歯科医院の実現をこれからも目指します。

8研修医レポート

今年度から、岡山大学歯学部の研修医施設に認定されました。
そのため、8月より研修医を受け入れ、日々指導を行っています。

しかし、ここでいつも感じること、実感することがあります。

それは、技術や話術などのスキルの部分ではありません。
もっともっと本質的なもの
そうハートの部分です。

  • 来院者を幸せにしたい。
  • 自分に出会って本当に良かったと、言って頂きたい。
  • 出来れば一生のお付き合いをしたい。
  • 患者様のことを、少しでも多く知りたい
  • 私自身を、もっともっと知ってほしい

これらの研修医の内にある思いを、前面に出してほしいと思います。
もっと正面から来院者と、向き合ってほしいと思います。

  • うわべだけの付き合いをしないで下さい。
  • 自分は、まだまだだと卑下しないで下さい。
  • 出来ない言い訳をしないで下さい。
  • 来院者の本当に望んでいることをして下さい。
  • 自分で考え、行動して下さい。

そう言い続けています。

そして今回、課題として「研修医レポート」を提出して頂きました。
岡山大学出身の期待の若手ドクター3名に。

以下はその抜粋です。

① あなたはなぜ歯科医師になったのですか?

  • 人に必要とされる職業であり、あらゆる年齢層の人々の役に立てる職業だから。
  • 食事、会話などの日常生活で重要な部位であり、健康になるために大切な部位である口腔内を健康にすることでQOLを向上できるため。
  • 多くの人に寄り添って健康に過ごせてもらえるような仕事をしたかった。
  • 特に高齢者~老人の口腔ケアをしていきたかったため。

私は以前働いていた会社で、無理難題を言ってくる取引先の要求に必死で答え、
それを達成した時に、当たり前のように受け取られるというような仕事をしていました。

それはそれで、達成感はありましたが、将来的な事を考え、
仕事に本当にやりがいを求めた時に、
もっと人から喜んでもらえる仕事に就きたい
もっと人の喜んだ顔を、直接目にする事の出来る仕事に就きたい
という思いに駆られました。

歯科医師という職業は父親がしていたこともあり、
他府県に引っ越した患者様が、先生でないとと言って、
新幹線に乗って通っている姿などを目の当たりにしており、
私の求めている職業に非常に近い、と思うようになりました。

自分の行った仕事によって人が喜ぶ姿を見たいから、
その姿を見ることによって、仕事にやりがいを感じたいからです。


「歯科=イタイ・コワイ」というイメージのせいで、
好んで歯科医院に行く人は少ないと思います。
実際、私も小さい頃、むし歯で歯科医院に行かなければならない日は
朝から憂鬱だったことを覚えています。

私が今こうして歯科医師になったからには、
そんなイヤな思いをしてもらいたくありません。

「行かなければならない」ではなく「行きたい」と
思って頂ける歯科医院を提供
し、
患者様に幸せになって頂くために、
それを実現する歯科医師になろうと決めました。

②あなたの目指す歯科医師像

  • 治療はすばやくこなし、患者様と会話をしたり、歯の事や生活の事などの話をして、身近な歯科医師として接してもらいたい。
  • 出会って、治療を受けてよかったといって頂けるような医師。
  • ご家族のかかりつけ医として、両親・お子様などの健康見守れるような関係を作れる歯科医師。

患者様、スタッフから親しみを持ってもらえるような歯科医師になりたいです。

医者というと、大きな椅子に座って、上からものを言うようなイメージがありました。
患者様の立場として、
人が「こんなアホなこと言う先生の言う事聞かれへんわ」
などというのを耳にすることが、よくありました。

私は、どんなつまらない事でも、気軽に聞いてもらえるような決して威張ったり、
上からものを言ったりすることのないような歯科医師でありたいと思っています。

またスタッフとも、立場上指示が出ますが、
スタッフの意見に耳を貸さないという事がないよう、
悩みがあれば相談に来る、私に悪いところがあれば、
遠慮なく指摘してくるという関係を築きたい
と思っています。

ブログで普段の私生活のことを書いたり、
患者様向けの文章では、歯科医師と書かず“歯医者さん”と書いたり、
初診の方には、全員に手書きのハガキを送ったりして
少しでも親しみを感じてもらおうと思っています。

患者様にとっては、敷居の高くない医院
スタッフにとっては風通しの良い医院の雰囲気を、作る事のできる歯科医師でありたいです。


患者様のなかには、院長希望、永井先生希望、吹田先生希望で
来院される方がたくさんいらっしゃいます。

きっとこういう患者様には、治療のために来院してるだけでなく、
そのドクターに会いに来ているのだと思います。

「自分のことをよく理解してくれている。このドクターなら
自分の口の健康を守ってくれる。」

そう信じているはずです。

私は患者様一人一人と誠実に向き合い、思いを理解する事によって、
「私の治療は森山先生でなければ」
と思って頂けるようなドクターになりたいです。

③患者様に愛される歯科医師とは

忙しくてもきちっと対応し、
治療内容や今後についてしっかり話をする
時間通りにでき、常に落ち着いている
患者様の不安を取り除けるような対応(治療オプションや話し方)ができる
一人一人の患者様を大切にして、状態を把握している


本当に自分のことを親身になって考えてくれる
歯科医師、何でも気軽に聞くことの出来る歯科医師、
ちょっとしたところに気配り、心配りの出来る歯科医師、
親しみを感じることの出来る歯科医師、
歯を見るだけでなく、本当に患者様の望んでいる事の分かる歯科医師

そんな歯科医師になるために、
私は、患者様と接する時の態度
治療中の動きなど、全てに細心の注意を払う必要があります。
患者様のことを真剣に考え、何がその人にとっての幸せなのか
常に考える必要があります。
また、その根拠となる歯科医療の知識と、技術の向上を目指さなければいけません。


患者様と、治療についてだけでなく、色々なコミュニケーションを多くとる。
そうすることによって、「歯科医師」と「患者」という立場の壁を越え
私たち歯科医師が、患者様の思いを理解するのはもちろん、
患者様にも私たちの考えや思いを伝え、理解してもらう事ができるはずです。

患者様から、ひとりの魅力ある人として見て頂くことが出来れば、
永く愛される歯科医師になれる思います。

④歯科医療を通じて来院者に伝えたいメッセージ

痛みを除いたり、歯を増やしたりするだけではなく、
歯科医院では気持ちよくなったり美しくなる事もでき、
体の入り口である口から、健康になる事が出来るということ。

治療をした際は、人工物のプラークコントロールが難しいこともあり、
予防するという意識を持って頂きたいです。

治療では、かめて、しゃべれて生活できるように、
予防でずっと健康でいれるように、
かかりつけ医として、ゆっくり、じっくりお口の健康をサポートしていきたいです。


歯科医院に最初に来る理由は、歯が痛い歯ぐきが腫れたなど、
あまり良いことではないことが、ほとんどだと思います。

痛みがなくなることが第一の目的で来られた方と、
長いお付き合いをする事ができ、
いつまでもきれいで、若々しい口元でいられる。
固いものでも何でも、おいしく食べる事ができる
お喋りを楽しむことができるなど、毎日の生活が楽しく豊かなものになるように、
お手伝いが出来れば、と思います。

そのために、無理に通うのではなく、来院するのが楽しみになるような医院を作ります。


例えば、1本の歯を治療してほしい来院された患者様にも、
こうすればもっと健康になれる。
もっと快適な生活を送ることができる。

という誠実なアドバイスをすることで、
患者様自身も気づいていなかった要望を満たし
幸せになって頂きたいです。

歯科を通じて健康になるためのお手伝いを私たちがさせて頂きたいと思います。


彼らは今、本当に一生懸命学んでいます
そして、ドクター全員で夜に勉強会を開いています。

私の過去の経過から、
卒後3年間でどれだけ多くのことを学んだか、
どれだけ多くの気づきを得たかで、
その後の歯科医師人生が大きく左右されます。

私の卒後の貴重な3年間の原体験
今の私を形づくっています。
あの時の学びや気づきが、今に生かされています。

希望に満ちた彼らの人生を、実り多きものにするため
私が出来る最大限の努力を、今後も続けていきます。
最高の歯科医師人生を歩んで頂くために

9雨の日のベンチ磨き

昨日来院された、入れ歯の患者様が、
少し不満そうに私に話しかけられました。

「入れ歯の修理をするまでは、特に思わなかったのですが、
昨日の修理後、入れ歯が浮いたようになって、舌がすれて痛みます。」

担当医に確認すると、
「入れ歯があっていなかったので、ウラ面に安定剤をぬりました
ということでした。

それ自体は問題ありません。
しかし、その後があまりよくなかったのです。

一言でいえば、少し雑。
もっと、丁寧に心を込めて仕上げて欲しかった。
角が少しとがっていたり、入れ歯のふちが少しざらついていたり。
やはり、完成度が足りない。
そこに、思いが込められていない。

担当医にとっては、その入れ歯を手にとっている時間は、
ほんの10分~15分。
しかし、患者様は、1日じゅう入れ歯のお世話になるのです。
ほんの少しでも、歯ぐきへの当たりが強ければ食べるどころか、
入れているだけでも、苦痛になります。

それを、是非わかってほしいです。

入れ歯の修理後、
なぜ、入れ歯の裏面を入念にチェックしなかったのか。
ざらつきはないか、とがっていないか、安定剤がはがれていないか、
ほんの少しの愛情と、心配りがほしかった。

入れ歯をただ単に、食事をするための道具としてみないで、
人の体の一部として大切に扱ってほしい。

患者様はこの1日、どんな気持ちで過ごしたか、
それを考えてほしい。
今日このクレームを言うのに、どんなにためらったか。
その気持ちを察してほしい。

医院にとっては、1日100名以上訪れる患者様の一人かもしれません。
しかし、患者様にとっては、「自分は特別なんだ」と思ってほしい。
その気持ちを、くんでほしい。

ディズニーランドでは、雨が降っていても、ベンチをきれいに磨きます。
水をふき取っても、ベンチはスグにぬれてしまう。
“雨が降っている”のいるのだから、当たり前です。
そして雨の日は、誰もそのベンチに腰かけることはありません。

なのに一生懸命ベンチをふきます。
その理由は、ベンチが安全で、快適であるかを確かめているのです。
ベンチにささくれがないか、ペンキのはがれはないか、
釘がゆるんでいないか、手すりはしっかり固定されているか
それをくまなく調べるため、天候に関係なく、定期的に調べているのです。

ディズニーランドを楽しんで頂くため、最も大切なもの
それは、安全で快適であること。

私達は医療に携わっています
その立場の人間こそ、安全で快適
最優先しなければなりません。

家族との会話が弾む、楽しい食事ができるだろうか。
最高の笑顔で、その日1日を過ごすことが出来るだろうか。
そして、今日も来て良かったと言って頂けるだろうか。

さまざまなことを考えながら、
毎日使う入れ歯
を入念にチェックして下さい。
私たちのコンセプトや理念、文化に共感した、
志の高い担当医のあなたなら出来ると、信じています。

そう、ディズニーのコンセプトや理念、文化に共感した、
志の高いキャストのように。

10言ったことは現実になる思いは実現する

私は、約5年前から、自分が考えていること実現したいこと
周囲の人に言うようになりました。それも日付を付けて
そして、行動目標を文字で書くようになりました。 まるで、自分にコミットメントするように。

その結果多くのことが実現しました。

例えば、

  • 私たちの医院は、予防ベースの歯科医院になりました。
  • 来院者やメンバーから、笑顔があふれるようになりました。
  • 雑誌や新聞などから、取材されるようになり、おそまつながら私が書いた文章が掲載されるようになりました。

そんな中で、今後具体的に何をしたいのかどの方向に進むのか
明確にする時期に来ているように思います。

そこで大切なことに気付かされました。
それは、心から人を信じるということ。

私は周囲の人々と真剣に付き合ってきたと思いましたが、
実はまだまだうわべだけの付き合いをしているようです。
自分を飾っている、本心で付き合っていないと感じることがあります。

今、私の周囲には、有能な勤務医が多数います。
向上心
に燃えた、意識の高い人達です。
そして、皆がヨリタ歯科クリニックを愛しています

そして、ヨリタ歯科クリニックをさらに良くしようと、
メンバーと共に、ミーティングを開いてくれます。
その中では、様々な意見が出ています。
皆が真剣に、私たちの将来のことを話し合っています。

その中で、私自身の考えを明確に持ち、
院長として、進む方向明確にする必要があると痛切に感じています。

人一倍、ぶれない信念と、ゆるぎない自信たゆまぬ努力をし続けることが 求められています。

有言実行、私なら出来ます。

Concept