メディア情報

[’20/2/29] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

 

 

 

当院の副院長の入江先生森山知子先生執筆して頂いております。

今回は、入江先生です。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.175

こんにちは、ヨリタ歯科クリニックの入江です。

最新の歯科治療を紹介するシリーズ第2回、今回は口腔内スキャナーです。

口腔内スキャナーと聞いても、ピンと来ない方がほとんどだと思います。
歯を削って詰め物を作る場合、今までは粘土のようなもので型を取っていました。

「あの型取りが苦手!」という声も、よく聞きます。

この口腔内スキャナーがあれば、型取りが不要になります。

どのような機器か、簡単にご紹介します。

これは、ペン型のカメラとパソコンで構成されています。
細いペン型のカメラで、口の中を撮影していきます。

何枚も画像を撮影し、それらの画像をパッチワークのように貼り合わせて、
パソコン上で立体の模型にします。

撮影をすると言っても、カメラのシャッターを何枚も押す訳ではありません。
ビデオで、連続的に画像を撮影していきます。

スマホについているパノラマ撮影を、もっと高度に進歩させたものをイメージ
していただくとわかりやすいと思います。

その場で画面上にお口の立体模型がカラーで再現されるので、見ている患者さんにも
非常にわかりやすいです。
自分がどの部分をどう治療されたかがわかるので、安心感があります。

昔の型取りのような気持ち悪さもありませんので、口を開けているだけで非常に
楽です。

また患者さんにわかりやすいだけでなく、治療する僕たちも削ったものを拡大して
確認ができます。

今までだったら気がつけなかったような細かい部分も、作る前に修正が可能になり、
より精度の高い綺麗なものが仕上がります。

この技術自体は、実はかなり昔から存在していました。

しかし、昔のコンピューターやカメラの性能では、型取りをしたものに勝るものを
作ることが出来ませんでした。

スマホのカメラがとても綺麗になったように、歯科用のカメラも進歩しました。

今では小さい範囲の治療であれば、精度は従来の石膏模型と全く遜色ありません。
さらに、次回紹介する予定の削り出し機械を使えば、その場ですぐに詰め物を作る事が
出来ます。

今までは最低でも2回必要だった治療が、1回で終わる事ができます。

これは患者さんにとって、とても大きな利点だと思います。

口腔内スキャナーは、大部分の治療で使用する事ができます。

ただ、治療する歯が多数に及ぶ場合はカメラでの型取りは難しいです。
現在はまだ保険適応にはなっていません。

この治療は、保険適応外であるインプラントやセラミック治療のみに適応される
型取りの方法になります。

しかし、これは国の政策によって変わる可能性はあります。

良い治療を、皆さんが受けられるような時代になればと思います。

そして更に、過去のバックナンバーを、
ご覧になりたいあなたは、コチラ

 

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