メディア情報

[’20/1/30] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

 

 

 

当院の副院長の入江先生森山知子先生執筆して頂いております。

今回は、入江先生です。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.174

こんにちは、お久しぶりに登場のヨリタ歯科クリニックの入江です。

医療の世界は日進月歩です。

僕が歯科医師になった10年前と比べても、変わったことはたくさん
あります。

特に進歩したと思うことは、デジタルに関する技術です。

世の中にスマホが爆発的に普及したように、歯科の世界にもデジタルが
どんどんと普及してきています。

歯科の大手企業がリリースされている新しい商品を見ても、
デジタル機器ばかりです。

これから先も益々進歩していく分野だと思うので、世界の潮流に
乗り遅れないようにしたいと思います。

さて、これから数回にわたって、歯科のデジタル機器について
紹介していきます。

まずは、歯科用CTからです。

医科用のCTは人間ドックで受けた方もいるかと思いますが、最近は
歯科医院にもCTがかなり普及してきました。

当院も、数年前から導入しています。

医科用CTと違って、歯科用のCTはとてもコンパクトです。

大掛かりな装置に入らずとも、比較的手軽に撮影することが出来ます。
また、X線の被ばく線量も医科用に比べてはるかに小さいです。
飛行機に一回乗る程度と聞くと、いかに安全かがわかると思います。

さらに、小さい歯を診断するためのCTなので、とても解像度が高く
鮮明に状態がわかります。
CTがない時代は、レントゲン撮影で判断をしていました。
レントゲンは2次元の平面画像なので、3次元的に病気がどこにあるのか、
どこまで広がっているのか、あくまで推測することしかできませんでした。

2次元では写っていないために、見過ごしていた病気もあったと思います。

それに比べてCT撮影は、3次元的に立体で画像を見ることができます。

また、任意の部分の断面図を見ることも可能です。

このことにより、治療の診断力が飛躍的に向上しました。
歯周病治療であれば、歯の周囲にどのように骨が溶けているかが
鮮明にわかります。

従来のレントゲンでは気がつくことが出来なかった部分の問題を見つけだし、
早めに対処することが可能です。

歯の根っこの治療であれば、肉眼とレントゲンだけでは捉えることが出
来ない、根っこの複雑な形がよくわかります。

インプラント治療であれば、骨の大きさ、神経の部位などがわかり、安全に
インプラント処置が可能となります。
親知らずの抜歯であれば、抜歯の難易度、どうすれば抜きやすいかが
すぐにわかります。

このように、CTは歯科治療のあらゆる場面で活躍します。

CTの登場により治療の精度は大きく向上し、今ではなくては診療できないと
言っても過言ではありません。

デジタルの進化で、歯科治療は随分良くなってきています。

次回は次世代の型取りである、口腔内スキャナについてご紹介します。

そして更に、過去のバックナンバーを、
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