苦手な型どり
こんにちわ歯科医師の安岡です。
昨日入れ歯の型どりをしていたら患者さんに
「これ何べんやってもしんどいわ~」
といわれました。
私たちはだいたいの治療で型どり(印象採得)を行います。入れ歯だったり、かぶせものだったり、いろいろな状況で型どりをします。
この印象という行為はずっとむかしからかわらず行われている歯科治療ではかかせない行為です。
材料や質がかわってもやることはそこまでかわりません。
特に入れ歯の方は上あごのあたりは嘔吐反射が強い方とかはとくにしんどいと思います。
下の入れ歯の型どりはべろ(舌)の位置が難しいと思います。
しかし今現在、その従来の歯科治療にとってかわるものとしてCADCAMでの治療が進められています。
CADCAMとは製作工程(設計や加工)の一部をコンピュータ制御の機器に置き換える一連のシステム。
目的としてはインレー、部分被覆冠、全部被覆冠、ブリッジ、部分床義歯、全部床義歯、インプラント上部構造の作成時に用いられます。
このCADCAMによって精度と治療時間はかなり短縮できてると思います。
そして現在実用化にむけて研究中なのは入れ歯のCADCAMによる作成みたいです。今はまだ研究段階のようなので近い未来に嘔吐反射のある方でも簡単に入れ歯ができるようになることもあると思います。
その時が来るころには今までの治療とは全く違ったことを歯科医院でも行っているかもしれませんね!