Dr.ブログ

歯みがきの新常識

皆さん、歯みがきはどんなやり方でなさっていますか?

毎日のことで、ほぼ無意識に済ませている方も多いと思いますが、

「正しい歯みがきとは?」と聞かれたら、

「1日3回、食後3分以内、1回3分以上」

といった答えが出てくるのではないでしょうか?

ところがここ数年、歯みがきの正しいやり方として指導しているのは、

  • ハミガキ粉の使用量の目安は2cm 
  • 2分間みがく
  • うがいはペットボトルのキャップ1杯程度(約10ml)の水で1回だけ
  • 歯みがき後、2時間飲食しない

というものです。

これは、むし歯予防先進国であるスウェーデンのイエテボリ大学で提唱された歯みがき法です。

特徴は、ハミガキ粉に含まれるフッ素という成分の効果を最大限に活かす方法であることです。

「ハミガキ粉の量は少しでいい」と指導を受けた方もいらっしゃると思いますが、歯にしっかりとフッ素を行渡らせるためには、2cmほど使用しなければなりません。

うがいはごく少量の水で1回だけというのも、最初は抵抗があるかも知れませんが、こうすることでフッ素の成分がしっかり歯に残り、むし歯予防につながります。

この方法は、これから歯みがきの新常識として定着していくものです。

ぜひ、皆さんも実践して下さいね。
                              森山 知子

関連記事

新しい材料ってどうなの?

予防

歯周病と認知症の関係について

新着記事

ワンタフトブラシ

[24/4/25] 新人研修⑮ -振り返り[2]-

[’24/4/25] エコキャップ

Concept