Dr.ブログ

ベットでの口腔ケアってどうするの?

こんにちは山口です。

今回もヤフーニュースの記事からです。

 

その内容は「入院中に口腔ケアを行う事で、がん患者の入院日数が減少したと」いうものです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131101-00010000-yomidr-hlth

 

記事によりますと、長野県の病院で、食道がん患者さんに手術前から口腔ケアを実施したところ、(行わない場合と比べ)絶食期間が5日、入院日数も1週間短くなったそうです。

口腔内は、体の中で最も汚れやすい(感染しやすい)場所のひとつであり、その汚れを放置することが全身に影響していくという事は、容易に想像がつきます。

 

僕自身過去に、ベット数が1000近くある大きな総合病院で働いていたことがありますが、入院患者さんの口腔ケアは十分だったかと聞かれると、「はい」とは言えない状況でした。

 

確かに、「ベット数に対する看護師さんの人数」は医療法で決められており、なかなか専門外の口腔ケアまで手がまわらないという現状もあると思います。

 

では、働いている看護師さん達が口腔ケアに興味がないのか?と聞かれると、全くそんなことはないと思います。その当時も看護師さんと一緒に「日本口腔ケア学会」に参加したり、勉強会を開き知識の共有を行ったり、看護師さんから病棟に呼ばれ、実際に一緒に入院患者さんの口腔ケアを行う事もしょっちゅうありました。

おそらく興味、関心はあるが、どのようにすればよいのかわからないと言うのが、多くの病棟で働く看護師さんの本音ではないかと思います。

 

今後は高齢化社会を迎え、医科と歯科の連携はますます重要になっていくと思います。

お互いにしっかりとした情報共有ができるように、口腔ケアの重要性を訴えていくと共に、僕達歯科医師側も医科に関する全身の知識を学んでいく必要があると改めて思いました。

 

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