キシリトールは、白樺や樫などの樹木や植物から作られた
甘味料です。天然の成分を原料にして作られたものなので、
安全で歯や私たちの体に優しいものです。

砂糖の場合、虫歯菌が糖を分解し酸を作り出します。
その酸によって、歯が溶かされてしまい虫歯が出来てしまいます。

一方キシリトールの場合は、虫歯菌によって
分解されることがないので、虫歯の元となる酸が発生しません。
また、虫歯菌がキシリトールを食べると、虫歯菌のエネルギーが
消耗して働きが弱ります。

■キシリトールの虫歯予防効果

・ お口の中で虫歯の原因となる「酸」を作らない
・ プラークの量を減らし、つきにくくする
・ ミュータンス菌（虫歯の原因菌）を減らす
・ 再石灰化（溶けかけた歯を再生する働き）を促進する

■キシリトールの正しい選び方

できれば１００％に近いものをお選びください。
少なくとも５０％もしくは、それに近いものでないと効果がありません。

市販の『キシリトール入り』と書かれている商品の中には、
キシリトールも入っているけど、虫歯を作るお砂糖まで
入っているものが多く見られます。

これではせっかく「虫歯になりにくいはず」と思って食べていても、
かえって虫歯を作ってしまう結果になってしまいます。

■キシリトールの正しい食べ方
1.キシリトール１００％のガム（またはタブレット）を
１日食後３回に加え、間食の計１日4回噛む。

2.ポイントは、口の中にだ液がいっぱいになった時にすぐに
飲み込まず、出来るだけ溜めてクチュクチュとお口の中に
行き渡らせる方が効果があります。

3.味がなくなっても５～１０分間は噛みましょう。

4.キシリトールを毎日２～３年摂り続けることで、
むし歯菌の除菌的効果が現れ、その後も効果が持続されやすくなります。
除菌的効果が現れれば、当然むし歯になり難いお口の中の状態に
なっている事になります。

(注)
ただし大量に食べ過ぎると、お腹がゆるくなる方も
いらっしゃいますので、くれぐれも量を調節して食べて下さいね。

☆1日４回１０分以上 とると良い

■キシリトール
お料理やお菓子作りにも最適！！

1.カロリーが砂糖の６割！！　ダイエットにも有効です。

2.キシリトールは、火にかけてもこげない！！
　※なのでプリンのカラメルなどは作れません

3.キシリトールは水との相性もバッチリ！！
細粒なので、溶けやすく、お菓子にも使いやすいです。
コーヒー、紅茶にもお砂糖代わりに使ってみて下さい。

4.糖尿病の方でも安心して、甘い物が食べれる！！
体内の吸収速度が大変遅い為、血糖値の急上昇や
それに対するインシュリンの反応を引き起こしません。

◆キシリトールを使って
フレンチトーストを作ってみました!!◆

普段使っている砂糖の代わりとして、気軽に使えるキシリトール。
甘さが砂糖と同等なところも使いやすいポイントです。
今回は３歳の息子と一緒にフレンチトーストを作りました。

□材料

食パン(４枚切り)　２枚
卵　　　　　　　　３個
牛乳　　　　　　　180cc
キシリトール粉末　大３
バター　　　　　　適量

□作り方

①卵、牛乳、キシリトール粉末をよく混ぜて卵液を作る。

②食パンを半分に切り、卵液に浸し、冷蔵庫に１時間ほど置いておく。

③フライパンにバターを熱し、卵液に浸した食パンを入れ、
　フタをして５分ほど弱火でじっくり焼く。

④軽く焦げ目がついたら、裏返してもう５分焼く。

⑤焼き上がったら、お好みでフルーツを飾ったり、
　キシリトール粉末を少しまぶして出来上がり。

●ＰＯＩＮＴ
食パンの耳は切っておくほうが、より卵液が
染み込みやすくなります。
フタをしてじっくり焼くと、フワフワに仕上がります。

キシリトール粉末は、上白糖や三温糖に比べて非常に粒子が細かいため、
今回のように卵液を作る際にも、すぐに溶けてくれます。

しっかり甘いのに、後味はさっぱりしていて、美味しいです。
お子さんのおやつ作りには最適ですね。

フッ素と並んでむし歯予防に効果的なキシリトールを取り入れて、
ワクワク楽しいむし歯予防を実践しましょう!!