期待に胸をふくらませた入学式。行ってみてびっくりしました。 女の人の方が多い!歯医者というと、男の人のイメージだったので、まずそれにびっくりしました。 これは、他の女の子もそう思ったそうです。 60人中女子35人、男子25人。ちょうど私の学年から女の人の方が多くなりました。 そのせい(?)か、女の子同士でわいわい集まることが多く、 とても楽しい大学生活を送ることができました。 部活はバレーボール部がよかったのですが、なぜか歯学部にはありませんでした。 そこで、「夏は、みんなで軽井沢に行こう〜!!」という象深い勧誘をしたテニス部に 入部することにしました。
ここでの私も、自分がレギュラーになるというよりは、レギュラーの人達をサポートしたいという 気持ちが強かったです。試合に向けての練習が始まると、私達1年生はボール拾いばかりで、 ほとんど打たせてもらうことはありませんでした。 しかし、私の学年が幹部になった時に、私は同級生から、レギュラーを目指すことの大切さを 教わりました。というのも、すべての人にレギュラーになれるチャンスが与えられるシステムを作ったからです。 レギュラーを目指すことにより、サポートしていただけの時より充実感も楽しさも増えました。 気持ちの持ち方一つで努力の仕方も変わり、向上したことが部全体のレベルをあげ、 それによりついてくるものは大きいことを実感させてもらいました。 それからは、人が努力していることをただサポートするだけでなく、 自分が努力することにより得られたものを人に提供し、 サポートするという考えに少しずつ変わっていきました。 また、大学の部活は、たくさんの人との出会い、つながりが出来ました。 今の職場の「ヨリタ歯科クリニック」の寄田先生、永井先生、吹田先生と、 元勤務されていた吉田先生との出会いも、このテニス部でした。 さて、大学の授業はというと、私の学年から、補綴科(かぶせものの作り方を教えてくれる科)の 授業で本格的に「予防」というものが教えられることになりました。 「これからの歯科医師は、できるだけ歯を削らない、神経を取らないように していかなければならない。」そして、そのことにより歯が残り、 歯が残ることがどれほど素晴らしいかということも授業で学びました。 卒業後の進路を考えるにあたり、大学に残るか、開業医に行くかで迷いました。 本当は開業医に行きたいのだけれど、だいたいの開業医は 「いかにきれいに治すか」ということが主になっていたので、 「歯が残るように予防を取り入れた開業医があったら、絶対そこにいくのだけれど・・・」 そんな時、大学の予防歯科関係の先生から、「そんな開業医があるよ。」と教えていただき、 すぐに見学に行きました。 「私がやりたいことはこれだ!」 迷いなく、そこに勤めさせてもらうことを決めました。